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2011年12月 8日

DSC_0340.jpgのサムネール画像

こういう装置、上の歯の裏側に付いていませんか?

矯正治療の初期の段階から、かなり長く付いている装置ですよね。
あの青いゴムを入れる理由は、この装置を装着させる為でもあります。

話しにくい、食べにくい、違和感がある。
あまり気持ちの良い装置ではないのは確かなんです...。

では、何故このような装置を装着する必要があるのでしょうか!
皆さんは、ご理解されてますか?

その理由を言葉で説明するのは難しいのですが、一言で言うのならば
「奥歯が動かないように留めておく装置」なのです。

まず、歯を抜くと、そこにスペースが空きます。
そのスペースは何もしていないと、両隣の歯がその隙間を補おうと倒れてくるのです。
たとえば、出っ歯(上顎前突)の患者さんは、その抜いたスペースをそのまま利用し、前歯を内側に入れる必要があります。
そこで、奥歯が前に倒れてくると、最終的に前歯が完全に内側に入りきらなくなり、結果的に出っ歯の感じが残ってしまいます。

そこで、このホールディングアーチの登場です!

これを装着することによって、かみ合わせの中心である第一大臼歯を固定させるのです。


...理由は、ご理解いただいたでしょうか?

うーん、文章で説明するのは難しいですね。

では、「いつまでこの装置を入れておくのか?」ともよく聞かれます。

この装置の装着期間は、「犬歯(3番目の歯)が後ろに移動するまでの間です。」

040716左側.jpg
この犬歯を後ろ側に引っ張って行きます。

070112左側フック.jpg
引っ張っていくと、後ろの5番目の歯とくっ付きます。

このように、犬歯を後ろまで移動させると、ホールディングアーチは外れます!

その期間は、個人差もありますが1年前後です。

1ヶ月の歯の移動距離は約1mmです。
鏡で犬歯の位置を見て、あとどのくらいでホールディングアーチが外れるか推測してみるのも楽しいかもしれません。

あ!!ホールディングアーチは写真の丸いピンク色の装置です。
下に見えるU字型の装置は、トランスパラタルアーチ(TPA)と呼ばれるものです。
写真は一体型になってますので、この装置の詳細はまたお話致します。

藤沢市辻堂駅北口徒歩1分 ひだ矯正歯科

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ひだ矯正歯科 院長 飛田康平

ひだ矯正歯科
〒251-0042
神奈川県藤沢市辻堂新町1-1-13 西村ビル2階
院長/飛田 康平(ひだ こうへい)
日本矯正歯科学会認定医
http://www.hida-kyousei.com/

【経歴】
2001年3月
鶴見大学歯学部歯学科卒業
2001年4月
鶴見大学歯学付属病院
臨床研修歯科医
2002年4月
鶴見大学歯学部付属病院
歯科矯正学講座 診療科助手
2007年4月
鶴見大学歯学部付属病院
歯科矯正学講座 臨床助手
2007年9月
日本矯正歯科学会認定医取得

【所属学会】
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会

【発表論文・学会発表など】
骨格性下顎前突症における外科的矯正治療後の軟組織側貌の予測
Prediction of lateral soft tissue profile following orthognathic surgery for mandibular prognathism
Orthodontic waves : 日本矯正歯科学会雑誌 66(2), 72-80, 2007-06-25

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