2012年8月

当院にも夏休みということで、小中学生のお子さんがたくさん矯正相談にいらっしゃいました。

その中で、複数の親御さんからご相談された質問についてお答えします。

「指しゃぶりはいつ頃止めさせたらいいの？」

　指しゃぶりは歯並びの乱れの原因になることは結構知られています。
　ただ、「指しゃぶり＝悪」と思って、赤ちゃんの時から心配されるかがいらっしゃることもあります。産れてから2，3か月後に行う指しゃぶりは成長の証でもあるのでその時点では止めさせる必要はありません。
　3歳頃に乳歯列が完成するので、この時期になっても続いている様なら止めさせた方が良いで　すね。

　指しゃぶりによって引き起こされる、不正咬合として「開咬」と「上顎前突」が挙げられます。

指しゃぶりが3歳過ぎても続く原因としては、「不安」が大きな理由を占めます。ほとんどは夜寝るときに見られるので、ご家族が傍に居て一緒に寝てあげると落ち着いてきます。

また、「指しゃぶりはしてはいけない。」と注意してしまうと、不安が大きくなるので、「指しゃぶりをやらなかったら、褒めてあげる。」ように声掛けをすると、効果的です。

それでも、なかなか治らない時は、市販で売ってる「マヴァラーバイタ―ストップ」という爪に塗る薬を使用するのが効果的です。

指しゃぶりを止めることも、ご家庭で出来る予防矯正になります。

先日、横浜で納涼会を開きました。
4月に開業して以来、一生懸命働いてくれているスタッフへの労いの意味を込めて開催いたしました。

当院では、スタッフ一人一人がホスピタリティの精神を常に持ち、おもてなしの心を大切にしております。
このホスピタリティというのは一朝一夕で身に付くわけではなく、いつも自らが意識して置かないといけません。そして、患者さんにそれを与えるには、まずは自らが体験しないと還元できないのです。

ホテルで働くスタッフは、基本的なホスピタリティは備わっていると思います。
納涼会といえども「楽しく美味しく」だけではなく、その動きなどを観察して姿勢を学んでもらえたらと思い開きました。

色々と固いことを言ってますが、普段食べることのない料理を食べて楽しい時間でした。
その日はたまたま横浜港の花火大会があったらしく、食事を食べながら花火を観ることができるというサプライズもありました。

そういえば、矯正歯科の仕事は土日がメインになっているので、花火大会には無縁になっていました。なので、こうやって近くで花火を観られるのは何年振りだろう？と思い返しながら、私自身も楽しむことが出来ました。

美味しい食事と花火で鋭気を養って、治療技術だけでなくホスピタリティも還元できるようにスタッフ一同頑張ります。

この夏休みは、三重の実家に帰省しました。
私の両親は孫に会えて大喜び、私たち夫婦も久々に大きくなった子どもを見せることが出来たので良かったです。

子どもはの帰りを心待ちにしていた両親が、早速初のプールに入れてくれました。
初めての夏、そしてプール遊びを楽しそうにはしゃいでいました。

帰りは近鉄のアーバンライナーに乗って来ました。
何も考えずに乗っていたのですが、１０数年前にアーバンライナーが登場した時は「名古屋-大阪間をノンストップで走る近鉄特急」との触れ込みだったのですが、いつの間にか普通の特急になってましたね...。いつから変わったのでしょうか？
っと、地方ネタですいません。

あっという間の休日でしたが、良い休息が取れました。
これで明日からまた仕事に励みます。

また、25日（土）は通常診療となります。（10:00～19:00）

9月1日（土）は臨時休診日となります。
それに伴い、22日（土）祝日は診療日となります。（10:00～19:00）
26日～29日まで、第71回日本矯正歯科学会大会に参加するため臨時休診となります。

患者様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

詳しくは、診療日カレンダーをご参照ください。

さて、最近初診相談で聞かれることに
「どこの歯医者さんでも「矯正歯科」と掲げてあるのですが、専門医院と何が違うのですか？」
という質問を何度か受けました。

「矯正歯科」の標榜は、歯科医師国家試験を合格し、歯科医師免許を持っている先生なら誰でも掲げられるのです。他にも「小児歯科」「口腔外科」なども同じです。

ただ、学生時代に習う矯正学の授業は非常に少ないもので、一般的な知識は身に付くが技術や実技は卒業後に勉強しなければなりません。
矯正医になるには、大学等の専門機関で朝から晩までワイヤーを曲げたり、論文を読んだり、実習を行ったりと矯正漬けの生活を送ります。
そして、5年以上経過し決まった症例数と論文を発表し終えたら、日本矯正歯科学会の認定医の試験を受けるという流れになります。

卒業してすぐに普通の歯医者さんに勤めたりしても細かい矯正治療は学べないのです。
従って、「矯正治療を行うなら、矯正専門医を受診してください。」という話になるのです。

一般の先生でも、しっかり学んで矯正をされている先生もいるので一概には言えないですけどね。

矯正治療を行うなら、まずはお近くの矯正専門医までご相談ください！