成人矯正
大人の矯正(成人矯正)ガイド
矯正治療は、一昔前に以前に比べるとずいぶん身近になり、「大人の矯正」を始める方が増えてきました。
最近は、堂々と矯正装置を付けているOLやビジネスマンの姿が目立っています。大学生でも、海外向けの企業では歯並びのきれいな方が就職活動に有利なことがあるようです。
矯正歯科治療は、もはや子供だけの治療ではありません。このページでは、大人の矯正治療についてご紹介します。
治したいと思ったときが矯正治療のチャンス
「大人になってからでも矯正治療はできるのか」
このような疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
矯正治療を始める時期に、決まりはありません。大人になってからでも治療はできます。「矯正治療を受けたい」と思ったときが、その方にとって絶好のタイミングです。
成人矯正のメリットのひとつに、歯や顎の成長がすでに止まっているので治療計画が立てやすく、習慣が整っているため治療を進めやすいことがあります。
当院では、矯正を専門とする歯科医師による矯正治療を行っています。カウンセリングと治療計画より、美しい歯並びと本来あるべき咬み合わせを取り戻せるよう、導きます。
整った歯並びとバランスの取れた咬み合わせは、何ものにも代えがたい一生の財産です。できるだけ患者さまのご要望に合わせた矯正治療を心がけていますので、歯並びや咬み合わせが気になる方は、お気軽にご相談ください。
矯正で美しい歯並びと口元を手に入れる
見た目が気になり、矯正歯科治療を始める方は意外と多いようです。歯並びが悪いため口元が気になり手で隠したり、写真を撮ってもにっこり歯を出して笑っている写真が少なかったり、コンプレックスから消極的になったり。何とかしたい思いがとても強いようです。
治療を受ければ、美しい歯並びを手に入れられることはもちろん、歯が正しく並ぶことで、「キリッ」と引き締まった口元を手に入れられます。
例えば、歯を引っ込めたり正しい位置に導けば、顎が細く見えたり鼻を高く見せることが可能です。「出っ張った顎が気になる」「口元の突出感がずっとコンプレックスになっている」方、ぜひ当院までご相談ください。
咬み合わせの向上により、全身機能も増進
上と下の歯がきっちり咬み合わないと食べ物がよく咬めないため、胃や腸の負担が大きくなります。また、歯列の乱れ(不正咬合)は、発音や顎やお顔の成長に悪い影響を及ぼすだけでなく顎の関節や筋肉に影響を与えるため、肩こりや頭痛の原因になったり、姿勢が悪くなることもあります。
矯正治療は、歯並びを整えて咬む機能を回復することにより虫歯や歯肉炎・歯周病を防ぎ、歯の寿命を延ばします。近年、しっかり咬めることで脳への血流が良くなり記憶力が向上したり、瞬発力が高まることが分かってきました。
成人矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がること(歯肉退縮)があります。
- ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
- 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 喫煙は、歯の動きが悪くなり、治療期間が延びる可能性があります。
- 歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと、後戻りの生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 矯正治療後、ブラックトライアングル(下部鼓形空隙)が出来る可能性があります。
- 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。