小児矯正と中学受験

ひだ矯正歯科 医院ブログ

日本矯正歯科学会認定医による、矯正歯科治療専門ブログ。症例の解説や治療についての考え方を公開。

小児矯正と中学受験

中学受験を考えているお子さんの小児矯正治療は慎重に考えないといけません。

 

一見、関係ないような両者ですが、かなり影響があります。

(小児矯正の概念は今回省きますので、わからない方は始めに此方をご一読ください。→「小児矯正とは」

 

小児矯正の治療期間は第二大臼歯が生え変わるまでなので、ほとんどの方は小学校卒業くらいまでかかります。

その間、一般的に、取り外しの装置を使用してもらいます。

 

つまり、受験期間中も何らかの装置を使っていただくことになります。

 

6年生にもなると、装置の使用時間は夜間使用が多いですが、中には終日使用して頂かないといけない場合もあります。

この装置の使用が受験前の子供にとっては大きなストレスと感じることも少なくありません。

 

保護者の方も、普段なら「ちゃんと使いなさい。」と注意されるのですが、受験のストレスと言われると、なかなか強く言えなくなってしまいます。

だからといって、装置を使わなくて良いわけではありません。

お口の成長は「受験だから」と止まってくれることはありませんから。。

 

塾から帰ってくるのが夜9時、10時。そこからご飯食べてお風呂入って寝るんですからね。

大人よりも時間がありません。

受験期間中も気にせずに装置を使ってくれるかは、その子供の性格によって大きく分かれます。

来院も、「受験が終わってから・・・」と間が開いてしまう方もいらっしゃいます。

 

ですから、中学受験を視野に入れ、且つ小児矯正治療を考えている場合は、早め(小学校1~3年生頃)に相談されることをお勧めします。